平成30年・34週~風しん、A型肝炎~

今週の注目疾患   平成30年・34週(2018/8/20~2018/8/26)

【風しん】
2018年第34週に県内医療機関から23例の風しんの届出があり、2018年の累計は84例となった(なお、先週第33週の届出として報告した20例のうち1例について、診断日修正があり第34週届出分として計上。そのため、第33週の届出数は1例減の19例)。うち81例は第27週以降に届け出られた症例であり、第30週に届出数急増後、週当たりの届出数は非常に多い状態が続いている。

第27週以降に届け出られた81例について、性別は男性67例、女性14例である。男性は40代(28例)の届出が最も多く、次いで50代(17例)、20代(10例)と続く。女性は20代(7例)が多い。

ワクチン接種歴は2回(2例)、1回(3例)、無し(18例)、不明(58例)であった。今後も県内で風しん患者の発生が予想され、先天性風しん症候群の発生防止のため、妊娠を希望する女性やその家族の風しんに対する十分な抗体保有、またそれ以外の成人においてもワクチン未接種の場合は接種が推奨される。

【A型肝炎】
2018年はA型肝炎の届出が2013年以降で最も多く、県内では第34週までに25例の届出を認めている。25例の性別は男性22例(88.0%)、女性3例(12.0%)となっている。患者年齢は男性が年齢中央値43.5歳(範囲2~57歳)、女性は3例とも60代であった。推定感染経路は15例が飲食物や水を介した経口感染、6例が性的接触(いずれも男性)、1例がその他(家族内感染)、3例が不明であった。推定感染地は国外が2例、国内もしくは国外が1例、国内20例、不明2例であった。

2018年は男性患者の割合が高く、また推定感染経路を性的接触とする届出が多い。過去、2013~2017年に届け出られた55例は、男性35例(63.6%)、女性20例(36,4%)であり、性的接触を感染経路とした届出は1例のみであった。A型肝炎は、感染者の糞便中に排出されたウイルスに汚染された食品・水の摂取、または性的接触等の直接的な接触によって感染する。A型肝炎の特徴として、潜伏期間が2~6週と長いことが挙げられる。またウイルスは感染後約1週間から時に発症後数ヶ月まで、すなわち症状の出現前から長期に便中に排出されうることも特徴である。現在の日本ではウイルスに対する抗体を持たない感受性者が大多数である。ただし、A型肝炎はワクチンで予防可能な疾患であり、国内においてもワクチンを接種することが可能である。流行地への渡航者、A型肝炎患者との接触機会が多い医療従事者、慢性肝疾患などの基礎疾患を有しA型肝炎ウイルスに対する抗体をもたない者、男性同性愛者等のA型肝炎のハイリスク者にあっては、任意ではあるもののワクチン接種を受けることが望まれる。

【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成30年8月29日更新)

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